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医学生の方へ

「死を見つめ、そして安心できる未来へ」共にチャレンジしませんか?

皆さんは、法医学をどう捉えていますか?

ドラマでよく取り上げられてはいますが、それはごく一面あるいは実際とは異なる姿です。

実は、別な意味でとても魅力的な分野なのです。再生医療やバイオインフォマティックスなどが話題ですが、「死」を取り扱うこの法医学では、「なぜ死ぬのか」という観点からその機序、そして予防へと大きく発展することができます。今までは何らかの傷病に罹患し死亡するとされ、そのため疾患の病態機序の解明とその結果としての創薬がなされてきました。長寿な国となったのもその成果です。しかし死ぬのです。

 

新型コロナウイルス感染下では全世界が死を恐れていることが表面に出ました。乳幼児、青壮年の突然死はコロナ下でも起こり痛ましいですが、お亡くなりになってから発見されることが多く、未だ防げません。そこで、唯一「死を見つめる」この教室で、死因究明をするとともに、この大きな命題に共に挑戦してみませんか? あなたの若い知力と体力で、きっとこの21世紀に解決できるでしょう。

大阪大学医学部生対象

MD研究者育成プログラム

基礎医学者の育成を目指し、MD研究者育成プログラムがあります。法医学教室では、「死」をテーマに研究を行います。過去の所属学生は、熱中症死を防ぐことを目標にその機序に迫る研究を中枢神経系、心臓に絞って行っている人2名、すでに司法試験に合格しているキャリアを生かして、診療関連死の死因究明制度や死後研究の法的根拠に関する研究を行っている方がいました。いずれも重要なテーマで、学会発表そして論文化しています。

学生時代は医学の膨大な量の勉強に追われますが、真実を探求する、あるいは不明の事象のメカニズムを明らかにする研究は、法医学の道に進まなくても、自身の将来に役に立つことでしょう。ぜひ、一緒に挑戦しませんか?

研究の成果発表については旅費等の公的サポートもあります。

3年次基礎配属 「死を見つめる」 

法医学教室では、「死」をテーマに研究を行います。法医学の講義は4年次臨床講義の一つですから、まだ勉強していません。その中で配属先と選ぶ人は、「死」の重さを経験するとともに、防ぐことのできない「死」の実態と解明をこの期間に行います。7月にインタビューをして7月末に配属が決定します。

8月に研究テーマを決定して、8月末からは研究を開始できます。3ヶ月と短い期間ですが、その時間を無駄にせず、学者・研究者とともにその一員としてエスプリを取得してください。

もちろん、学会発表や論文化も目指すところです。 是非、私たちとともにお一人でも救える研究をしてみましょう。

5年次研究室配属 「死を防ぐ」 

5年次の研究室配属はすでに講義と臨床実習を終えています。その中で感じたもの、特に「死を防ぐ」にはどうしたらいいかということを短い期間ですが、突き詰めてみましょう。

 「自殺」「殺人」「突然死」「孤独死(孤立死)」など、防ぐことが出来ていない「死」が私たちの防ぐべき対象です。一緒にしてみませんか?

一緒に過ごした日々は、医師として過ごす長い期間の一つの糧となると私(松本)は思っています。

他大学医学部生対象

教室見学プログラム

下記のスケジュールは一例です。実際と異なる場合ございますのでご了承ください。

集合          8:50

オリエンテーション   8:55

施設案内        9:00
実務見学        9:30
昼食(抄読会参加)

教室解説       13:30

研究室見学      15:00

セミナー参加     16:00

事例検討会参加    18:00

意見交換会参加    19:00

見学を希望される方は、まず、下記メールアドレスまでご連絡ください。スケジュール調整等を行います。

office@legal.med.osaka-u.ac.jp(※(全角)を@(半角)に変更してください)

見学当日は、ジャケットあるいはスーツを着用し、かつ身分証明書及び白衣をお持ちください。

国内留学(各基礎配属期間、休暇期間)

所属する大学の許可を取った上で、下記メールアドレスまでご連絡ください。

office@legal.med.osaka-u.ac.jp(※(全角)を@(半角)に変更してください)

法医学者になるには

下記は大学入学後から本学の大学院博士課程を修了した場合のキャリアパスの例です。

なお、初期研修臨床終了後、後期臨床研修修了後等に転科して、法医学者を目指す方もおられます。

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【用語解説等】

死体解剖資格:フルタイムで教室に所属し2年以上の経験を積むことで申請が可能となります。厚労省認定資格です。

法医認定医:4年以上かつ、200例以上の解剖実務に従事し、学会発表や学術論文を作成することで申請が可能となります。

【1番上のキャリアパスについて】

MD育成プログラム(本学学生用)は、学部卒業後に基礎医学系博士課程大学院に進学することを推奨するものです。

また、当該プログラム参加者は3年間で博士(医学)の学位取得を目指します。

【1番下のキャリアパスについて】

本学医学部附属病院には、基礎医学研究者育成を目的とした臨床研修における特別研修プログラム「MD 研究者育成研修コース」があります。

同プログラムは本学医学系研究科と連携することにより、初期臨床研修と大学院博士課程の同時進行を行うものです。

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